デザインコンセプト	「働く」「集う」「食べる」「学ぶ」「遊ぶ」 様々なコンテンツが響き合う、新しいレンタルオフィス。
投資・不動産目線の工夫	「外苑前」徒歩6分、利便性の高い場所ではあるが、トラフィックが少なく、奥まった敷地。 ギャップを持ったこの敷地に最適な建物企画は？ 住居としても利回りは期待できるが、伸びしろも決まってしまう。 個人事業主が都内でも特に多い、港区の特性を活かし、スモールオフィスを主体としたシェアオフィスを企画。 単なる部屋貸しではなく、充実した共用の空間とイベントによる相互活性を目的としました。 奥まった敷地にもかかわらず、人が来たくなる仕掛けがある空間に、、
設計・施工目線の工夫	表層地盤が弱かった。 これは他の土地でもよくある状態で、通常は表層改良を行い、地盤強度を確保します。 このプロジェクトもスタートから、地盤問題に悩まされました。 しかし、今回は幸運なことに強度の出る地盤が浅い位置でしっかり存在していたため、表層を取り除き、強度のある地盤まで掘削する手法を選択。 そして、1階を半地下とすることで、天井高さ3.3ｍを確保することが出来、地盤改良コストカットと開放性のある空間を実現することが出来ました。 また、屋上を全面ウッドデッキとし、入居者間の交流の場、TV・CM等の撮影等に利用されています。
デザイナーの個人的思い	建物と運営が「場所を盛りあげる」 レンタルオフィスの企画がスタートした当初、人のトラフィックが少ない環境で大丈夫だろうか？という心配が常に頭にありました。 実際、建物が完成して間もなくは、認知度も伸びず、試行錯誤を繰り返していましたが、イベントを続けることやメディア露出が増えるにつれ認知度も高まり、今では空室問合せが絶えない物件となりました。 建物は利用されることで、本当の価値が出る。 そして、その場所を盛りあげる力があると思います。