デザインコンセプト	"古さ"と"新しさ"を繋ぐリノベーション
投資・不動産目線の工夫	中古ビルに潜む問題の数々、、 空室対策の相談で始まったプロジェクトでしたが、現地を確認したところ、空室のリノベーションよりも、建物全体を対象としたリニューアル案を起案。 直接収益に繋がらない部分でも、全体のイメージに必要な部分は変えていく決断を行っていきました。 その結果、放置自転車、ゴミ問題は目に見えて改善され、空室の入居へも繋がりました。
設計・施工目線の工夫	古い建物は、設計、施工技術、どれをとっても今の考え方と異なる状況が現場に存在します。 一つの問題に対していろいろな方法が考えられる中で、物件に合わせて柔軟な回答を行うこと。あまりガチガチに新築のような完璧を求めない選択もひとつです。 元々ある空間と向き合い、個性を活かすことに主眼を置きました。
デザイナーの個人的思い	中古の建物の問題は、建物(ハード)だけではなく、使い方(ソフト)から、これからの使われ方に合わせ修正が必要と感じています。 数十年前の考え方から、環境や人の変化に合わせて変わっていく、ある意味自然な流れとして、建物全体のリノベーションに取り組みました。 活かす古さとネガティブな老朽化を整理できれば、これからあるべき姿が明確になるように感じます。